コクヨ「大人のやる気ペン」という商品が、2025年の「文房具総選挙」(13回目)の「大賞」に選ばれた優れた逸品だという事を知り、一体どんな文具なのか? 調査してみます。
人気の新商品とか、口コミの評価に踊らされる傾向がある方(私自身です)は特に、
購入するかを判断をする上での 参考として、お役に立てる情報をお伝えしていきますので最後までご覧ください。
なんせ、こちらの商品の価格は 9,900円ですので、文房具としてはとてもお高い!です。
この価格の妥当性についても調べてみます。
中高生の受験生向けのアイテムとしても、活用できるものなのか?
保護者目線でも見ていきたいと思います。
コクヨの大人のやる気ペンにはどんな機能がある?
大人のやる気ペンという名前ですが、自分のいつも使っているペンにくっつけて使用するアイテムです。
Bluetooth(インターネット)に繋がる機能が内蔵されているので、重さわずか8gの(イヤホンより少し大きいくらいの)モノをペンに装着して使用するだけです。
文字を書く事で学習データを自動で記録し、それをアプリと連動させ、勉強の習慣を可視化させます。
これによって、学習のモチベーションアップをはかろうという商品なのです。
中高生が使える?!受験勉強の強い味方になるのか?
そもそも『大人のやる気ペン』は、子ども向けの「しゅくだいやる気ペン」という商品をベースにしており、それを小型化してできた経緯があります。
コクヨが5年かけて収集したデータを、独自の「やる気習慣化サイクル」という形にして考案されたというのです。
子ども向けの商品が鉛筆に対応するものだった事から、高校生や大人向け仕様の商品の要望が多くあったのです。
孤独になりがちな受験勉強を、アプリによってその頑張りを褒めてもらったり、楽しみの要素を組み込ませ、習慣化していく事が最大の狙いと言えます。
『大人のやる気ペン』は、大人とありますが、中高生の受験アイテムとしても強い味方になってくれることでしょう。
アプリの中で自分のカメのキャラクターに、頑張った勉強時間の「やる気パワー」をチャージして、リンゴの木である「やる木」にリンゴが実るという、ご褒美的な要素があるのも受験勉強の合間の息抜きに、楽しめそうです。
『大人のやる気ペン』の口コミ・感想は
使用感に関するマイナス意見
デバイスとしては8gは軽量ですが、筆記具に取り付けて使うとなると 結構な重さだと感じる意見が多くありました。
筆記具は10~23g程度なので8gは、まあまあの重さになります。取り付ける位置がポイントで、注意が必要だということです。(ただ、これは使いはじめに感じる違和感なので、慣れてくれば気にならないという意見も有りました)
・使用できるペンの直径が13mmまでだった。
・10分で切れるオートオフ機能が不便という意見もありました。
メリット
・やる気ランプという ライトのカラーの変化で視覚的にやる気が出る!
・データで可視化でき、進捗もつかめていい。
・アプリのカレンダー機能が習慣化につながる。
など、自分では気が付きにくかった頑張りに気づけて自信につながるという意見がありました。
・アプリの可愛さもよい評価が多いです。
・勉強のモチベーションアップになる!
・他人のアバターに出会えて励みになること
・何かを競うとか、達成感を提供するのではなく、次の日もやろうとか、続けようという気になる作用がある。
なぜ大人のやる気ペンなら続くのか、開発の意図を知って納得
子供の頃の勉強と違って、受験生や資格取得の勉強というのは「孤独」なものです!
更に大人には褒めてくれる人も叱ってくれる人も、一緒に切磋琢磨するクラスメイトもいない。
そういう「孤独感」や「三日坊主」に寄り添ってくれる仕掛けが用意されているのが『大人のやる気ペン』のアプリです。
開発に携わった方はこのように話しています
「アプリ内では、叱咤(しった)激励をしてくれるキャラクターが進捗に応じてコメントをするような仕掛けがあるのですが、ちゃんと欲しいところで褒めてくれて、叱るところはちゃんと叱るというバランスには、とにかく注意しました。とにかく、これを使うことで、行動が変わっていくような、そんなデータの使い方を考え続けるのが、ぼくらの仕事だと考えています」
しかし、工夫されているのは表面的なデータの事だけでなく あえて細かくデータを取り過ぎないとか、「実は、書いてる時間自体よりも、考えてる時間の方が大事なんだろうな」というような微細な心理作用にも働きかけているのです。
孤独感をほんの少し和らげてくれる距離感でのゆるいコミュニケーションをとれるアプリになっているのが特徴です。
すぐに飛びつくのはやめた方がいい理由
購入を検討する上で、先ずは 9,900円という価格に一旦 立ち止まって考えてみましょう。
高い!
確かに文具としてとらえると高額すぎますよ。
それでは 次に視点をかえて、資格取得や勉強の習慣化させるためのツールと捉えたならばどうでしょう?
目的がしっかりとあるのなら、短期間で断念してしまうサイクルを脱して、継続して学習できる環境を整えるという自己投資になります。
ダイエットのためにジムのメンバーになるような感じです。
目的があるのが前提ですが。
更に、
・学習スタイルがデジタルツール中心で、紙やペンをあまり使わない勉強方法の方
・自己管理能力が既にしっかりできてる方には不要です。
・短期間の学習で長く使用する予定がないと言う場合はコスト的にもったいないですね。
(いずれにしても、目的が重要になってきますが。)
しかし、過去に高額な参考書や講座を購入したものの、三日坊主で無駄に終わらせた経験がある方であれば、考えようによってはコスト削減で学習の習慣がつく可能性があります。
大人のやる気ペンの価格は妥当??
コクヨの『大人のやる気ペン』は単なる文具ではなく、心理的に勉強習慣を維持させていけるようにサポートしてくれる、斬新な学習支援のツールとして考えれば、とても手軽に始められ、使いやすい商品だと言えます。
実際はアプリの役割が大きいのですが、こんな商品を開発したコクヨさんはスゴイ!と思います。
アプリの開発の事を思えば価格については妥当と言えるのではないでしょうか。
まとめ
初めは、なぜこんなものが「文房具総選挙大賞」なの?と思ってしまったのですが、知ればなるほど!納得の逸品でした。
私の好きな作家さんで、三日坊主のプロを目指せば大丈夫!と言っている方がいます。
「三日坊主をずーっと続けてます!」って言いちゃうと ずいぶん気が楽になります。
「途中で辞めても、また再開したらいいんです!」という具合に。
そういった三日坊主上級者の私と、私の家族にも学習の習慣化というのは永遠のテーマです。
高校生・大学生、そして資格取得に向けて大人も学びを続けていく以上、いかに自分との約束を守るか、そして言い訳との戦いだった日々。。。
そんな、三日坊主に優しく寄り添う最新ガジェット!救世主!!
ネーミングも、ど・ストレートに 大人のやる気ペン!!
コクヨでは販売前に、クラウドファンディングで3600人に支持者から約3500万円を集めました。
期待度がとても高く、コクヨの力の入れ具合が半端ない自信作なのですね。
価格の妥当性については、個人の判断となりますが アプリの開発や軽量化、充電も1日2時間の使用で充電ケース併用すると約25日間も持つなどの便利さ、手軽に始められることなどをふまえて判断していくといいと思います。
デジタルと紙・ペンの併用の技を駆使して、大人の勉強時間をスマートに楽しくすすめる強い応援団になってくれそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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